第1章 柏市のあけぼの

1 赤土の上で生活した人々(旧石器時代)

 

旧石器時代の景観イラスト(松戸市立博物館常設展示図録より)

 

「ウワー,すごい平原だね。」
「これは約2万年前の柏市周辺の様子を復元したものなんだよ。」
「私たちの時代とだいぶ違った勳物や植物がみられるね。」
「私たちの祖先が柏の地でどのような生活をしていたのかを調べてみよう。」

日本の最古の人類の痕跡は,3万5千年前〜1万3千年前のもので,柏周辺に人々が住み始めたのもほぼこの頃です。この時代を 旧石器時代 きゅうせっきじだい といい,石を巧みに利用した様々な石器を使い,狩りや採集をしながら生活していました。

⑴ 旧石器時代の自然

このころは, 氷河期 ひょうがき 最寒期 さいかんき で,降水量は少なく,関東地方には冬にほどんど雪が降りませんでした。年平均気温は現在よりも7〜8度低く,現在の 札幌 さっぽろ (8.2°C)や 函館 はこだて (8.5°C)どほぼ同じ気温だったどいえます。

当時の日本列島は, 針葉樹林 しんようじゅりん 落葉広葉樹林 らくようこうようじゅりん に大部分おおわれており,それらの種や実は,この時代の人々の代表的な食料と思われます。

動物はナウマン象,オオツノジ力,へラジ力,野牛などの寒冷地に適した ほ大型 乳類がいて,当時の人たちの重要な食料であったと考えられます。

 

上左チョウセンゴヨウ  上中トドマツ  上右ツノハシバミ
下左オニグルミ  下中マテバシイ  下右卜チノキ

『旧石器時代の代表的な植物質食料』
(財団法人印旛郡市文化財センター「印旛の原始・古代」より転載)

 

⑵ 柏の旧石器時代の石器

旧石器時代の石器は,関東ロー厶層といわれる火山灰土(赤土)の中から発見されています。

 

大青田・中山新田遺跡出土のナイフ型石器
(『柏市史原始・古代・中世編より』)

素材の一側縁もしくは二側縁に刃潰しを施し,
鋭い縁辺を刃部とする。切載具
『主な石器の種類と使用方法』
(財団法人印旛郡市文化財センター
「印旛の原始・古代」より転載)

 

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