逆井・林台遺跡出土縄文土器
今から約1万3千年前,日本列島では旧石器時代が終わり,縄文時代が始まりました。気候は温暖になり,海面は上昇し,海水が内陸に深く入り込みました。また,土器や弓矢を始めとする発明や技術革新により,狩りと採集は大きな進歩を遂げました。その結果,食料が安定して得られ,人々は定住し,やがてムラを営みました。
縄文時代は,土器の形や文様の変化をものさしとして,草創期(約1.3万年前)・早期(約1万年前)・前期(約6千年前)・中期(約5千年前)・後期(約4千年前)・晩期(約3千年前)の6つの時期に区分されています。
また今のところ,縄文時代の土器は世界最古の土器の1つと考えられています。
全国の縄文時代の貝塚(約5千〜3千年前が中心)のうち,約20%の750力所余りは千葉県にあり,全国最多で,江戸川などの川近くや印旛沼に面した台地の端に多くあります。なかでも,岩井貝塚は考古学史上有名な遺跡です。
布瀬貝塚出土の石器・岩偶・骨角製品・貝製品
(『千葉県の歴史資料編考古1』より)
利根川下流の水域環境を知ることができる重要な貝塚です。骨格器が豊富に出土しており中期的な特色がよく表れています。腕輪の豪華な彫刻は類例に乏しいものとなっています。
南関東における海岸線の変化と縄文時代のおもな貝塚
(新泉社『縄文の社会構造をのぞく姥山貝塚』堀越正行著より)
縄文時代も終わり頃(晚期)になると貝塚は激減し,以前に比べ魚骨の出土が極端に減り,シカ・イノシシといった獣骨が多くなってきます。また,